
向町から国道47号線を西進して3キロほどのところ国道沿いに太郎田観音がある。
十一面観音慈覚大師の作。太郎田は俗に瀬見の観音さまといわれているほど瀬見温泉に近い。ところがもっと近い大堀に、温泉付きの保養センター「もがみ」がある。
20年ほど前、亜鉛・銅の鉱山を閉山したあとの坑内温水の利用である。
太郎田から打ち留めの庭月まで、最上巡礼のうちで最も長い道中だ。
小国川に沿って瀬見温泉から舟形、新庄を経て鮭川までは43キロほどある。
途中瀬見を出てまもなくの河べりで、季節がくると鮎の塩焼きの出店が並ぶ。松原鮎といって名産地である。