
いままでは おやとたのみし おいずりを
ぬぎておさむる にわつきのてら
新庄の市街から西山を経て泉川を渡ると鮭川村だ。
巡礼の人たちはここまでくると旅の終わりの感謝の気持ちで合掌する。
近年までは舟で渡った鮭川にも橋がかけられた。
参道からのぼると仁王門があり、左右に金剛力士像が安置されている。
木立の中に石段があって、鮭川盆地を一望に見渡す境内には除夜の鐘で全国にも紹介された鐘楼がある。
結願の札所にふさわしく、堂内には感謝の奉納品がところせましと納められている。
西国結願所の華厳寺に笈摺堂があるが庭月にはない。
観音堂が笈摺堂の役を果たしている。
結願奉納のおいずりは山と積まれているが、古くなったものは毎年8月18・19の両日、前を流れる鮭川の灯篭流しの日に供養される。